「第9回」 LINEいじめ、被害者にも加害者にもならないように

昨年、鎌ケ谷市内の小・中学生を対象にITサポートありのみが行った、「情報モラルアンケート」の結果で、
スマートフォンなどインターネットに接続できる機器を持っている子供は、小学生で44% 中学生では75%でした。

主な利用内容は、小・中学生ともにYoutube、LINE 、ゲームなどとなっています。
スマホは便利で恩恵も多いものですが、Youtube、LINE 、ゲームでは炎上、いじめ、ゲーム依存といった深刻な問題も起こっています。どれも身近な問題ですが、今回はLINEいじめについて、書いてみました。

LINEいじめは、友達同士の閉ざされたグループ内でのやり取りなので、外部からいじめに気がつくことが難しいこと、
また、学校から帰れば終わるいじめではなく、場所や時間に関係なく続くいじめです。
このため精神的負担はとても大きいものです。

よく言われる「グループ外し」は、いじめの対象者をグループから外したり、一人だけ残して全員がグループを抜けるなどの仲間はずれです。
他にも、いじめの対象者の発言にだけ、誰も反応を返さない、
見られたくない写真や個人情報をグループ内や別のグループで共有されたり拡散されるなどなど、
もし自分の子供がそんな目にあっていたら・・・と思うと胸が苦しくなるようないじめです。

いじめのきっかけは様々ですが、子供達の間では、LINEトークの「既読スルー」や「未読放置」といった、
トークに対する反応がないことが、(大人であれば、相手が忙しいのだろうと思える事が、)小・中学生にとってはトラブルの原因になる事もあるようです。

LINEいじめにどう対応すればいいのでしょう?

LINEがなくなっても、いじめがなくなるわけではありません。
相手の立場を思いやったり、「外し」のような仲間外れなど、自分がされてイヤなことはしない。
それはLINEに限らず、子供に教えることです。それを強く言えるのは、やはり親ではないでしょうか?
子供にスマホを持たせる時は、そのスマホが友達を傷つける事のないよう、いじめについて話し合い、加害者にならないよう約束をする事は大切です。

また、深刻な被害にあわないために、子供の表情が暗かったり、ため息が多いなど、いつもと違う様子に気付いてあげる事や、
「何か問題はない?」「困ってる事があったら相談してね」などの声かけ、24時間相談できる窓口がある事などを知らせておく事も大切です。

24時間子供SOSダイヤル
0570-0-78310(なやみ言おう)

いじめ問題を含む子供のSOSに対する文部科学省の取組
http://www.mext.go.jp/ijime/

今回のコラムは大橋が担当しました。次回もお楽しみに♪